施設ごとの給与形態の違い
高齢化社会に進みつつある日本では介護業界の需要が増加傾向にあります。とはいえ、一口に介護の仕事と言っても条件や勤務地によって給料は大きく異なります。
介護の仕事における給料形態は大きく月給、日給、時給の3種類に分けられますが、月給、日給共に高い収入が期待できるのが介護老人福祉施設で、給料は平均30万円前後です。それに対して、時給として働く場合は訪問介護の仕事が高く、資格を有していない未経験の人でも2000円前後貰えるケースは少なくありません。
このデータを読んだ時に時給に比例して月の収入も高くなるのが自然ではないかと考えた人もいるかもしれません。訪問介護は文字通りヘルパーと呼ばれる職員が介護を必要としている人の自宅に赴いて身の回りの世話などの支援をする仕事になります。
この訪問は1件辺りの在宅時間は1時間程度、1日3~4件回るのが基本です。
ここで気をつけなくてはいけないのが移動中の給料の発生についてです。多くの訪問介護の事業者が移動の時間を時給に含めていません。そのため、時給に換算されるのは在宅中の1時間だけとなり、1日に換算するとそれほど多くならないことで月給換算にすると低くなってしまうのです。
しかし、訪問介護の仕事は他の介護施設のように長時間拘束されることがないことから、他の仕事と掛け持ちや育児と仕事の両立が容易にできます。そのため、空き時間を利用して仕事を掛け持ちすれば収入を増やすことは可能です。